こんにちは、アリスターです。
「飛行機って新幹線より高いよね」――そんなイメージを持っている方、少なくないと思います。実際僕もそう思いますね。
ですが実は、条件によっては飛行機のほうが大幅に安くなるケースもあるんです。
「でもそれって、LCCでしょ？」
と思われるでしょうが、LCCに限りません！
移動費を節約したい人にとって、「飛行機と新幹線、どちらを選ぶべきか？」は見逃せないテーマ。この記事では、飛行機が新幹線より安くなる条件や背景を、具体的な数字や状況とともにわかりやすく解説します。
飛行機と新幹線の価格イメージ
まず、それぞれのざっくりした”基本”価格を表でまとめてみましょう。
| 区間例 | 新幹線 | 飛行機（※） |
|---|---|---|
| 東京〜大阪 | 14,720円 | 20,370円 |
| 東京〜福岡 | 23,810円 | 36,750円 |
| 名古屋〜福岡 | 19,310円 | 23,750円 |
| 大阪～仙台 | 26,130円 | 33,220円 |
※飛行機は価格の幅が大きいので、一例としてANA・７日前・平常期・平常時間帯の予約とする
このように基本的には、新幹線より飛行機の方が値段が高くなる傾向が強いですね。
飛行機が安くなる主な条件とは？
実際に飛行機の方が安くなるのは、次のようなケースです。
1. 早い予約
航空券は「いつ買うか」で価格がとてつもなく変わります。
ANAやJALの「早割（スーパー先得・スーパーバリュー）」は、28日前・45日前・75日前などの設定があり、特に75日前割引は大幅な値下げになることがあります。
例：東京〜福岡（片道、ANA）
| 予約タイミング | 飛行機（円） | 新幹線（円） |
|---|---|---|
| 75日前 | 13,320 | 17,920 |
| 45日前 | 24,760 | 17,920 |
| 28日前 | 29,160 | 17,920 |
| 7日前 | 42,040 | 18,620 |
| 1日前 | 44,670 | 23,810 |
| 当日 | 52,810 | 23,810 |
このように２か月半前に予約すれば、新幹線で通常約24,000円かかる区間でも
飛行機なら約13,000円で行くことが出来ます。(新幹線も約18,000円に安くなる)
しかし、日にちが近づくにつれ値段が跳ね上がっていき、当日急に手配した場合は
約53,000円と新幹線の２倍以上の金額に！
ただし飛行機は、キャンセル料も高額になります。
以下の表をご覧ください。（↓ANAのキャンセル料）
約２か月弱も前から、キャンセル料が運賃の30％もかかります。
例えば１万5000円の運賃なら、4500円も取られるわけです。２カ月弱も前にキャンセルしたのに。
逆に新幹線は、直前予約や当日急に手配してもそこまで値段が変わらないし、キャンセル料も２日前までなら220～340円程度と安いのが魅力ですね。
2. 客の少ない時期と時間帯
新幹線はいつ乗っても同じような価格帯で、せいぜい±200円です。
しかし飛行機は閑散期と繁忙期とでは、価格が大きく変動します。
例えば同じ時間帯でも、ただの平日と３連休の初日では
以下のように値段が変わってきます。
| 価格（羽田～福岡、７日前予約） | |
| ただの平日 | 25,760円 |
| ３連休の初日 | 36,960円 |
一般的に高くなる時期（繁忙期）は年末年始、GW、盆休みですね。
まあこれは、分かりやすいですね。
逆に安くなる時期（閑散期）は1月中旬〜2月中旬、4月～中旬、12月上〜中旬が多いです。
これはなぜかと言うと、直前直後に年末年始、GW、盆休みがあるので、旅行に出かける人が激減するからです。
また時間帯で言えば…
| 時間帯 | 運賃傾向 | 主な理由・特徴 |
|---|---|---|
| 早朝（6〜8時台） | 高い | 出張サラリーマンや早朝から動く旅行客が多く乗るため |
| 午前（9〜10時台） | やや高い | ゆったり移動する旅行客で混みやすい |
| 昼間（11〜15時台） | 安い | ビジネスにも観光にも半端な時間帯で、空席が出やすい |
| 夕方（16〜18時台） | 高い | 出張帰りサラリーマン＋観光客の帰宅客が増えてくる |
| 夜（19〜20時台） | 高い | 同上 |
| 夜遅め（21時以降） | 安い | 遅い時間帯のため、出張帰りのサラリーマンも既にはけてるし、観光客も行き返りどちらもしんどいため乗らない |
というわけで
やっぱり朝と夕方あたりが高くなりますね。
逆に、昼間や夜遅くは不人気のため安くなります。
3. LCC（格安航空会社）を利用できるとき
Peach、ジェットスター、スカイマークなどのLCCなら、もちろん安くなります。JALやANAより安いことが存在意義ですしね。
ANA/JALと比較すると、以下のような値段の違いになります。
例：東京～大阪間（羽田～関西、片道）
| 種別 | セール | 通常 | 繁忙期 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| LCC | 7,000〜8,000円 | 9,000〜12,000円 | 12,000〜15,000円 | セールは席数がわずか。 |
| ANA / JAL （28日前予約） | 12,000〜15,000円 | 15,000〜18,000円 | 18,000〜20,000円前後 | 予約が直前になると、値段が跳ね上がる |
東京～大阪間で言えば、常時3000円以上は安くなる感じですね。
また特大セール時には東京〜大阪が片道3,000円台になることも珍しくありません。
ただし、LCCは以下のような注意点があります。
注意点
- 荷物預けや、約7kg以上の機内持ち込みは別料金
- 座席指定も別料金
- 遅延や欠航のリスクはJAL/ANAより高め
- 日時変更やキャンセルがほぼ不可能
- 座席の前後幅（シートピッチ）がやや狭い
- ドリンクやブランケットなど、機内サービスはほぼゼロ
- 空港内での立地が悪く、たくさん歩かされることも
これらのサービスが大手より悪化する代わりに、その分安くなるってことですね。
4. 新幹線がないエリア
日本全国どこでも走ってそうな新幹線ですが、実は新幹線で行けない都道府県は15もあります。
そこへ行こうとすると、近くの都道府県まで新幹線で行き、そのあと在来線やフェリーを乗り継ぐ必要がありますね。
でも例えば奈良県なら、新幹線は止まらないけど、京都や新大阪から中心街まで電車で数百円で行けるので大概、新幹線で行った方が安いです。
しかし一方で、以下のようなエリアの場合は
新幹線駅からかなりの金額と時間をかけていくことになるので
飛行機で行った方が、トータルで（早割の場合）金額も安く時間も短縮するケースが多いです。
例：東京発の場合
| 行き先 | 新幹線ルート | 想定所要時間・費用 |
|---|---|---|
| 札幌（北海道） | 東京 → 函館（4h） 札幌まで特急（3.5h） ＋乗り換え時間 → 合計約8h・3.3万円 | 羽田 → 新千歳（約1.5h+ 乗降手続き） 札幌まで電車（40分） → 約4h・2～3万円 |
| 那覇（沖縄） | 東京→鹿児島（約7h） フェリー（約25h） ＋乗り換え時間 → 合計約１日半・5万円 | 羽田 → 那覇（約3h+ 乗降手続き） → 約4.5時間・2～3万円 |
| 高松（香川） | 東京 → 岡山（約3.5h） 高松まで特急（約1h） ＋乗り換え時間 → 合計5時間・2万円 | 羽田 → 高松（約1.5h+乗降手続き） → 約3時間・2～3万円 |
| 出雲大社（島根） | 東京 → 岡山（約3.5h） 出雲市まで特急（約3h） 鈍行列車やバス（約0.5h） ＋乗り換え時間 → 合計8時間・2.5万円 | 羽田 → 出雲（約1.5h+乗降手続き） バス（約0.5h） → 約3.5時間・2〜3万円 |
5. 距離が長い路線
短距離ならば新幹線が金も時間も圧倒的に有利ですが、逆に長距離区間だと飛行機の方が金も安く時間も短縮できます。つまり距離の長い区間ほど、飛行機の方が良いのです。
ちなみにこれは”時間”の場合ですが、「４時間ルール」という基準があります。
出発地から目的地の街まで、新幹線を使えば４時間以上かかる場合は、（手続き＋乗降時間含めても）飛行機の方が早く着くというものです。
では、距離で言うとどうなのか？
基準としては「600～700km」ですね。
出発地から目的地の街まで、600～700km以上になると（早割を使えば）飛行機の方が安くなりやすいです。
なお、およそ600～700kmとなる区間でいえば
東京～香川、大阪～仙台ってところですね。
そう考えると、結構な長距離になりますね。
この距離になると、さすがに飛行機を選ぶ人も多いのではないでしょうか？
結局のところ…？
というわけで、
飛行機が新幹線より安くなるには
- 早く予約をする
- 平日や日中など、空いている日時を選ぶ
- LCCを利用する
- 新幹線が通ってない目的地
- 長距離の移動
これらの条件に当てはまると、新幹線より安くなります。
ただ…ぶっちゃけると
基本的に、新幹線の方が安い！早い！楽チン！
大概は４時間以内の移動だし、主要都市に新幹線駅があるし、キャンセル料も２日前まで数百円だし。
その前提で、でも実は飛行機の方が安くなるケースもあるよって紹介したのが今回でした。
とはいえ、本音を言えばそんなケチケチせずに
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